2019年1月3日、RESOBOX East Village(レゾボックス イーストビレッジ店)で、古楽器の箜篌(くご)とリュートのアンサンブルコンサートを開催しました。箜篌は、奈良の正倉院に宝物として収蔵されており、完全品は現存しない「幻の楽器」なんです。何だかワクワクしてきませんか? 世界的な演奏者が醸し出す古(いにしえ)の音色 主催者は、東京藝術大学ハープ科を卒業後、箜篌(くご)やハープの演奏家・研究者として世界で活躍する菅原朋子さん。共演するのは、リュートやバロックギターの演奏家で、米国を中心にさまざまな楽団とセッションされているアウグストデンハルトさんです。 約1時間半のプログラムには、古代音楽や楽器に関する解説も盛り込まれていて、気付くと時空を超えて古代を旅しているかのような感覚に…。二つの楽器が醸すハーモニーは、東洋的で柔らかく、自然と溶け合うような古の音色が、心を解きほぐしてくれました。 シルクロードを渡った幻の楽器「箜篌」 箜篌とリュート、両方ともよく知らないという方も多いのでは? ちなみに、私もそんな一人でした。 箜篌とは、紀元前1900年に古代メソポタミアで誕生した学術名・角形ハープが東アジアに伝わり、西はスペイン、東は日本と幅広い地域で演奏された古代の弦楽器です。しかし、今から千年前に東アジアから姿を消し、300年前にはイスラム地域でも見られなくなったという、幻の逸品です。 8世紀初頭に焼けたウズベキスタンにあるシルクロード都市の遺跡「カフィル・カラ城」で、箜篌に似た楽器が描かれたゾロアスター教関連の板絵が出土したと、2017年に帝塚山大(奈良市)などのチームが発表しました。現在もその神秘を解明するべく研究が行われています。 日本へは、奈良時代に伝わったと言われており、正倉院に宝物として収められています。ただし、完全な状態で残っている太古の箜篌が存在しないため、演奏者は正倉院に残された断片を手掛かりに楽器を復元して演奏されています。…
